黄昏より暗きもの、血の流れより赤きもの

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【2D画像処理】ニコニコ超会議2015 技術編 ニコニコ学会ブースへ行ってきました【確率統計】

ニコニコ超会議2015 ニコニコ学会ブース

ニコニコ超会議2015に行ってきた。今日はその内、大学生や各種企業が自らの研究内容を発表する「ニコニコ学会」というコーナーが存在する。今日はその出典のうち、筆者のお気に入りを紹介したい。


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こんな風に研究のスライドにタグを張れるようになっていた。


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簡単な処理(εフィルタ)で画像を綺麗にするアルゴリズムの紹介

モニターに映し出される画像にノイズが入っている事がある。これをεフィルタ*1と言う技術で簡単な計算により除去する展示がこれだ。計算が容易なため、動画などのリアルタイムな処理に応用が可能なようだ。


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εフィルタの式を見るに、画像中のある画素の画素値をx(n)、フィルター処理後の画像の画素値をy(n)とする。このときεより絶対値の大きい画素を全て除去することで、ノイズ除去を実現しているようだ。


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萌え要素の効果について分析してみた(takano氏)

次の紹介はpixivの投稿数のデータから、萌え要素の効果について分析を試みたものだ。
「第5回『ニコニコ学会β データ研究会』のスライドや感想をまとめてみた 」でも取り扱ったが、本稿はその続編的な内容となる。


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pixivのイラストのPV数が対数関数的に増大する事に着目*2し、その分布をとると対数正規分布*3に従うことが分かった。そこから回帰分析を用いて萌え要素の数値の算出を行っている。

回帰分析を簡単に説明すると、「気温の上下とビールの売り上げに関係があるか?」と言う事柄を調べる時に用いられる分析手法の事だ。回帰分析の手法も何種類かあり、今回はLasso*4と言う手法を用いて萌え要素の計算を行っている。

pixivのタグ同士の相互効果も、このような手法で計算されている。この相互効果を確認しながら、例えばアニメなどのキャラクターの企画立案に活かす事が可能だ。


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さらに、pixivのイラスト毎のPV数の分布の取り方や、(確率)分布を見て事前調査し、そこから調べたい事を回帰に落とし込むと言った調査の基本手法などの話を聞かせてもらい非常に有意義な時間を過ごさせて頂いた。

音楽の音階(平均律?)を扱いやすくするツールの開発

最後に紹介するのは「ミクさんを調律してみた」のコーナーより。ドレミファと言う音階があり、通常楽器を演奏するときは音階を参考にするはずだ。しかしながらDTMと言ったPCソフトで扱うときはHzで扱うため人間からみて直感的でないのが問題だ。過去平均律と言って音階とHzとを対応づける試みがなされていた。このツールは音階を円周上に配置して、音階の強さを調節しやすくする試みを行っている。


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制作言語はC++とWin32APIとこのとで、え〜と言う声が上がっていた。開発環境してこれしかなかったから採用したとのこと。これはMicrosoftツールは分かりにくい仕様となっている事があって、これが又厄介な事が多いためだ。


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とこんな風に技術的な話が聞けるのがこのイベントの良い所だ。みなさんも是非是非立ち寄って見て欲しい。

*1:電子情報通信学会『知識の森』 2011 P11を参考のこと:http://www.ieice-hbkb.org/files/01/01gun_09hen_04m.pdf

*2:これに近い内容として:「ニコニコ動画再生数は対数正規分布に従う:小人さんの妄想」などがある

*3:対数正規分布:確率変数の対数をとったとき、対応する分布が正規分布になる

*4:Lassoの簡単な説明は「正則化って何ぞや?:データサイエンス,と俺」より